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便秘の種類と原因

対策を伝える女性

便秘にはいくつか種類があります。「産後の便秘と排便の悩み」では、出産後に便秘や硬い便になる原因や会陰切開について説明しましたが、ここでは一般的な便秘の基礎知識として、その種類と原因を説明します。

ねじれ腸による便秘

久里浜医療センターの便秘外来につとめている水上先生によれば、日本人の腸はねじれやすい状態であり、「ねじれ腸」による便秘になる場合があるとのことです。

ねじれ腸とは、腸がねじれた状態のことで、ねじれた部分を便が通りにくくなり滞ることで便秘になりやすくなるのです。

ウンチが腸のある部分でせき止められると、腸に滞留する時間が長くなります。そうすると腸壁に水分が吸収されて硬い便になり、やっと直腸まで運ばれても排泄がしにくい状態になってしまっているということもあるのです。

このケースでは、お腹をトントンとマッサージしたり、上半身をひねるストレッチをしたりすることで、腸のねじれを解消することが便秘解消につながります。

詳しくは、水上先生の著書「女はつまる 男はくだる おなかの調子は 3分でよくなる!」を読んでみてくださいね。

一時的な便秘と習慣性便秘

便秘には一時的な便秘と習慣的な便秘があります。

妊娠中の黄体ホルモンの分泌持続による便秘や、出産後の授乳による水分不足やストレスなどによる便秘は、一時的な便秘であると考えられます。

しかし、それらがキッカケで慢性的なガンコな便秘に発展してしまうことも少なくありません。

以下では、一般的な習慣性便秘の症状を説明します。ふだんから生活習慣や食事に気をつけて、なるべく便秘になりにくい体質になることを目指していきましょう。

弛緩性便秘

女性や高齢者などの筋力が弱い人に多く見られるのが「弛緩性便秘」です。腸が弛緩と収縮を繰り返して、ウンチを直腸まで運んでいく「ぜんどう運動」が弱い場合に起こります。

女性の場合は、生理のときや妊娠時に、黄体ホルモンが多く分泌されることでぜんどう運動が鈍くなるので、それによって起きやすいともいわれています。

また、下剤に依存している場合にも起こります。センナや大黄、アロエなどの刺激性成分を含む刺激性下剤をつかうと、腸の粘膜が刺激されてぜんどう運動が促進されます。

一時的な便秘には効果的なのですが、つづけて使うと腸が本来の機能をうしない、自分で排便することがむずかしくなることがあります。

便秘薬の使用はなるべく控えて、自力で排便するチカラを高めていくことがなにより大事です。食べ物や生活習慣を見直して、便秘や硬い便の予防を日ごろから実践していくことをオススメします。

けいれん性便秘

男性に多いのが、ストレス性の「けいれん性便秘」です。ストレスによって腸がギュッとしまって便がつまってしまったり、ギューッと押しだされて下痢になったりすることが多く、便秘と下痢が繰り返されるのが特徴です。

ストレスの原因を特定して対処したり、趣味や自分だけの時間をつくること、スポーツをして汗を流すこと、家族や友人とゆっくり過ごすことなどでリラックスして、ストレスを緩和していくという対処をしましょう。

直腸性便秘

便意をガマンすることで、直腸にウンチが達しても便意をもよおしにくくなることで起こるのが「直腸性便秘」です。直腸に器質的な問題があり、排便が困難である場合もあります。

便意はガマンしているうちに消えてしまうこともあり、そうなると次の波がくるまではトイレに座っても排便しにくい状態になることがあります。

便意をガマンしても良いことはないので、なるべくガマンせず、出したいときに便を出せるような状況をつくっておくようにしましょう。それができない場合は、なるべく先取りしてトイレに行っておくなどの工夫が必要です。

けいれん性便秘や直腸性便秘は刺激性下剤が効きにくかったり、便秘の症状が悪化してしまったりすることがあります。症状が深刻な場合は、早めに消化器内科や便秘外来に行き、医者に診てもらうことをオススメします。

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