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出産後の下剤の使用はなるべく控えよう

体操する女性

出産後に便秘になってしまったとき、あるいは非常に硬い便を出すのがむずかしいときに、下剤をつかうことがあると思います。

一時的な使用ならば問題ありませんが、赤ちゃんへの授乳による影響、大腸への刺激過多などの問題が起こることがありますので、つづけて使用することは避けたいものです。

ここでは、下剤を服用するときの注意点や、排便力が落ちる問題、なるべく生活習慣や食事で改善していくための方法を紹介しています。

下剤服用の問題点

浣腸や下剤などの便秘薬を使用することは、一時的な便秘には効果があります。

たとえば旅行をするときに排便のタイミングをコントロールしたいときや、何日間も便秘が続いていて腹痛や肌荒れなどに悩まされているときは、浣腸や下剤などの即効性のあるものに頼るのは悪いことではないでしょう。

しかし、続けて使用することは避けたいものです。浣腸に慣れると自力での排便がむずかしくなりますし、刺激性下剤を連用すると腸が刺激に慣れて効果が弱くなったり、ぜんどう運動が弱くなって便秘が悪化したりすることがあるからです。

また、下剤の成分が授乳によって赤ちゃんへ流れてしまうというリスクも考える必要があると思います。

酸化マグネシウムなどを利用した、便をやわらかくするための塩類下剤であれば問題ないかもしれませんが、いずれにしても体内に摂りいれるものについては、細心の注意をはらうに越したことはないでしょう。

便秘薬に頼ると排便力がおちる

上記のように、浣腸や刺激性下剤などの便秘薬に頼っていると、排便力が落ちます。

食べ物は口から胃に入り、胃と小腸で栄養分が吸収されて、残りカスが大腸に届きます。大腸ではおもに水分が吸収されてウンチがかたちづくられるのですが、そのウンチを排出するための腸の働きが「ぜんどう運動」です。

ぜんどう運動が弱くなると便秘になったり、硬い便になったりしてしまうのですが、便秘薬に頼っているとこのチカラが弱くなり、排便力が落ちてしまいます。

腸を刺激してぜんどう運動をうながす刺激性下剤には、特に注意が必要です。外部からの刺激に慣れた腸は、自分でぜんどう運動をおこなうチカラが弱くなってしまう可能性があります。

また、刺激を与え続けると腸が疲弊してしまい、同じくぜんどう運動が弱くなってしまうかもしれません。そうすると、便秘解消のために下剤を使用していたのに、かえって便秘が悪化してしまうということにもなりかねないのです。

浣腸も即効性の高い便利な道具ですが、下剤と同じように腸が自分でウンチを排出するチカラを弱めてしまう危険性があります。

便秘薬の使用は極力控えて、できるだけ下剤などに頼らない排便ができるように、食事や生活習慣を整えていくことが大事だと思います。

食事と生活習慣で改善しよう

排便力を保ったまま便秘を治すためには、食事と生活習慣の改善が必要です。

まずは、ウンチの量を増やしたりやわらかくしたりする作用のある食物繊維を多く摂るために、野菜や穀類、豆類、海藻類などを食事にとりいれましょう。

同じく便をやわらかくする効果のあるオリゴ糖も摂るべきですが、自然界の食品では必要量を摂取することはむずかしいです。健康食品をつかって、十分な量を摂るようにするのが望ましいと思います。

水分を摂ることも大事です。ウンチの 70〜80%は水分であり、水分不足になると硬い便ができてしまい、排便のときに痛みをともなったり、非常に出しにくくなったりします。

生活習慣の見直しも必要です。決まった時間に食事をとり、十分な睡眠時間を確保しましょう。上半身をひねるようなストレッチ、腹筋を強くするトレーニングも有効です。

食事と生活習慣を改善して、排便力を高める努力をすることが、便秘解消や硬い便の予防につながります。ぜひ日々の生活にとりいれて、便秘になりにくい体質をめざしてくださいね。

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