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出産後の便秘や排便についての悩み

悩んでいる女性

妊娠中やお産のとき、そして出産後には、いろいろと排便に関する悩みが出てくると思います。妊娠中も産後も便秘になりやすいですし、会陰切開したときは産後の何日かはウンチをするのをためらうと思います。

ここでは、産後に便秘になってしまう原因と、会陰切開したときの排便に関する問題について説明します。

産後に便秘になる原因

妊娠中は黄体ホルモンの分泌がつづくため、その影響で便を運ぶ腸のぜんどう運動が弱くなり、便秘になりやすくなります。

出産後も便秘になりやすいタイミングですが、妊娠中の便秘とはその原因はすこし異なります。産後に便秘になりやすいのは「授乳による水分不足」「不規則な生活」「ストレス」などの理由からです。

  • 授乳による水分不足で便が硬くなる
  • 不規則な生活で腸のぜんどう運動が弱くなる
  • ストレスでぜんどう運動が乱れる

赤ちゃんを母乳で育てる場合、離乳食をはじめるまで、そしてはじめた直後までは一般的に 800〜1,000ml ほどの母乳が必要です。

つまり、赤ちゃんができる前よりも、1日1リットルくらい多くの水分が必要ということになります。ミルクと混合で育てる場合は母乳の必要量は減りますが、水分が不足しがちになることは変わりません。

ウンチは 70〜80%が水分でできており、水分不足になると便が硬くなってしまいます。硬い便はいきんでも出にくく、便秘を長期化させる可能性があります。

便が腸内に停滞すると、腸壁に水分が吸収されてさらにウンチが硬くなってしまいます。こういった悪循環におちいってしまうという理由で、産後は便秘になりやすくなってしまうのです。

また、出産直後は赤ちゃん中心の生活になります。家事をしていても料理をしていても、赤ちゃんが泣けば面倒をみてあげなくてはいけません。もちろん昼も夜中も関係なく赤ちゃんは泣きますので、お母さんの生活は不規則になります。

生活が不規則になると自律神経が乱れ、自律神経のひとつである副交感神経がコントロールしている、腸のぜんどう運動が弱くなってしまいます。その結果、便秘なりやすくなるのです。

さらに、慣れない子育てや不安などからくるストレスによって、同じく自律神経が乱れがちになります。ぜんどう運動が強くなりすぎたり、逆に弱くなりすぎたりしてしまい、下痢と便秘を繰り返しやすくなります

赤ちゃんの世話のために、自分のことは二の次になり、トイレを我慢したり、決まった時間にトイレに行けなくなったりすることも便秘を悪化させます。

これらの理由から、産後は便秘になりやすいタイミングといえます。水分をしっかり摂り、夫にも育児に参加してもらいストレスを溜めこまないようにすることが、産後の便秘解消には必要です。

自分だけで背負いこまずに、まわりの協力を得ながら、子育てを継続できるように努力しましょう。

会陰裂傷と会陰切開

出産で赤ちゃんの頭が産道を通るときに、お母さんの会陰を傷つけてしまうことがあります。これを「会陰裂傷」といいます。

会陰とは、膣口から肛門にかけての部位のことで、出産のときにここが十分に伸びていないと、自然裂傷というかたちで肛門まで、あるいは直腸まで切り傷ができてしまうことがあるのです。

そのような裂傷を防いだり、出産をスムーズにすることで、赤ちゃんやお母さんの負担を減らしたりするためにおこなうのが「会陰切開」です。

自然な裂傷はギザギザで治りにくいですが、医療用のハサミで切ることで治りが早くなるというメリットがあり、初産の場合は 70〜80%のお母さんが会陰切開をほどこされるといわれています。

会陰切開をした場合や、しなくても裂傷ができてしまった場合、産後の排便に悩む人が多いようです。切開した場合は縫合されるのですが、その傷口がウンチをするときに開いてしまうのではないかという恐怖がでてくるのです。

実際にはそのようなことはないはずなのですが、縫合部分の痛みや開いてしまうのではないかという恐怖から便をガマンすることで、便秘になってしまうケースがあります。

痛みが強い場合は座薬を処方してもらうこともできますし、円座(ドーナツ型のイス)を利用して会陰部に痛みが走らないように工夫することもできます。

切開や縫合のやり方によっては痛みが強くなることもあり、医師の腕にかかっている部分もあるようです。もしつれた感じが強かったり、1週間くらい経っても安静時の痛みがひかなかったりする場合は、早めに病院で診察してもらいましょう。

薬や円座の利用で、硬い便や便秘などの問題を引き起こさないようにすることが大事だと思います。

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